こんにちは、朝比奈です。
今回は、西野亮廣さんの「新世界」を書評したいと思います。
僕は西野さんのオンラインサロンには入っていないのですが、この本を読んでいたらめちゃくちゃ入りたくなりました。
おそらくこの本を読めば多くの方が入りたくなるんじゃないかなと思います。
入るか入らないかはお任せしますが、読んでみてとてもいい本だったので紹介させていただきます。
では、はじめます。
アマゾンの内容紹介から一部引用
「常に挑戦を続け、常に注目を浴び続け、本を出版すれば全作ベストセラー。同世代を中心に圧倒的な支持を集め、自身が運営するオンラインサロンは国内最大。時代を牽引する革命家・西野亮廣が語る「一歩踏み出す為に必要な情報」とは?」
キミに守りたいものがあるなら、「お金」の話から逃げるな。
「いずれにせよ、キミが一歩踏み出す時には、必ず「お金」の問題が絡んでくる。」P39
以前、「お金2.0」を書評したときにも書きましたが、お金の価値というのは年々、下がっています。
そして、下がり続けていくでしょう。
だから、1人でずっと生きていくならお金の話から逃げてもいいですし、気にしなくても大丈夫です。なんとかなります。
でも、もし、あなたに大切な人がいて、その人と一緒に生きていこうと思うなら悪いことは言わないからお金の話から逃げずに向き合うべきです。
なぜか?
お金がないと守れないからです。
僕らの孫世代になれば、AIやロボットが多くの業務を担っているでしょうから生活コストも下がって、お金がなくても問題がない世の中になっているでしょう。
でも、それは未来の話です。
現代を生きる僕らには、まだまだお金が必要なんです。
「お金が全てじゃない」なんて言葉をよく聞きますが、全てではないけど大体のことはお金で解決できます。それが現実です。
なので、自分が守りたい人や自分が守りたいものがあるならブレずにお金に向き合うべきだと思いますね。
「信用を換金する」流れはもう止められない
「キミの親世代は「働け」と言うかもしれないけど、信用経済においては、「働く」の定義が、「お金を稼ぐ」から「信用を稼ぐ」に変わってくる。」P77
Twitterを見てても思いますが、経済というか働き方がものすごい勢いで変わった、正確に言うと変わってきたなと思います。
だって、今、当たり前のよう行われているポルカとかクラウドファンディングで信用を換金するなんて5年前はなかったでしょ。
僕が起業した10年前に今、当たり前に起きている「信用を換金する」なんて話をしても「なんだそれ?」って感じだと思いますよ。
それぐらい短期間で変わったってことです。
本の中で西野さんも言っていますが、この流れは必ず主流というか当たり前になるのでビジネスをしている人なら対応しないとだめです。
でも、旧来の価値観に長いこと縛られていた人はなかなか理解しがたい価値観・考え方だと思います。
僕は幸いまだ30代になったばかりなので理解できていますが、仮に僕が40代とか50代だったら理解できたのかなと思います。
でも、お金の価値が下がっている以上はこの流れはもう止められないので昔の価値観・考え方に縛られている人は変えないといけませんね。
”しるし”が入った本は本当にゼロ円なのか?
「信用持ちが”しるし”を入れながら本を読めば、その本は定価以上で売ることができる。となると、これによって生まれる職業がある。「読書屋」だ。」P103
しるし書店に関しては以前から知っていたのですが、本当おもしろいサービスですよね。
確かに、興味のある人がどこの一文に線を入れてるのとか気になるし、付箋だったりページを折れてる場所も人によって違うから見てみたくなりますよね。
特に僕みたいな本好きの方は見てみたいと思うんじゃないかなと思います。
だから、本の中で定価1620円で売られていた本が3万円で売れたというのはわかるんですよね。
僕みたいに本を読むのが好きで、できるなら本を読んで暮らしたいと思っている人は沢山いるでしょうから良いサービスだなと思いました。
ブランドになれ!
「まもなく、個人の信用がモノを言う時代に突入する。」P110
「実名で活動し、信用ポイントをキチンと自分の名前に貯めて、自分を「ブランド化」しておくことが、この先のキミの身を守ってくれる。」P111
自分をブランド化しておくことで自分の身を守れるというのは本当にそうだと思います。
これは企業に勤めて働く場合も自分でビジネスをする場合にも言えることですが、SNSでフォロワー数が一定数いて、なおかつそこでちゃんとファン化ができていれば、どちらの生き方を選ぶことも簡単です。
だから、どちらの生き方・働き方を選ぶにしろブランド化はしておきべきだし、しておくことで本当の意味での安定を得られるので情報発信をまだしていない人はしておくべきですよ。
まだまだやっている人が少ない今だからこそ、やっておきましょう。
コミュニティーの時代に生き残る会社の条件
「これから生き残るのは「社員を使う会社」ではなくて、「社員に使われる会社」だ。」P178
僕はもう組織化してやっていくことに興味がないのでいいですが、従来の価値観や考え方に縛られて、会社を経営していると大変だろうなと思います。
最近、政府が働き方改革の一環で副業・兼業の普及促進を図っていますが、あれも本音で言えば、多くの企業経営者は嫌なはずです。
だって、優秀な人材が流出してしまう可能性があるから。
かといって、経済の先行きが不透明な時代に雇用をずっと守れるかといったら守れる自信はないでしょうから副業を認めざるを得ないと思いますが、めちゃくちゃ嫌がっていると思います。
実際に副業を望んでないって声はかなり聞きます。
とは言っても、日本はまだまだお金のパワーが強いので当分は高い給料を払えば、人材を集めることができるでしょうが、将来的には変わってくるはずです。
実際、優秀な人材はその気になれば、個人でお金が作れる時代が来ていることを感じているでしょう。
だから、これからの企業経営で大事になってくるのは本にも書いてあるように、面白い環境を社員に提供できるかなんですが、これが日本の企業苦手なんですよね。
だから、大変だろうなって思うんです。
今、自分で会社をやっていて、優秀な人材を集めたいと思うなら使い勝手のいい会社を目指していかないと人材の確保は年々、厳しくなっていくでしょうね。
感想
「新世界」のおわりに「流れに振り回されない力さえ手に入れば、守りたいモノを守ることができる」って書いてあるんですけど、この「流れに振り回されない力」って個人でお金を稼ぐ力だと思うんです。
多くの人は守りたい人もいれば、守りたいモノがあると思います。ゼロって人はおそらくいないでしょう。
じゃあ、それを守るためにすることは会社で一生懸命で働くことでしょうか?
それは、違いますよね。
そんなことは世の中のニュースを見ていたらよくわかると思うんです。
時代が変われば、考え方も価値観も働き方も生き方も変わります。
というか、変えないといけません。
今の生活に不満がなくて、満足しているならいいです。
でも、そうじゃないならこんだけ個人でお金を稼ぐ手段は沢山あるわけですから、アクションを起こしてもいいんじゃないかなと思います。
国も副業・兼業を推奨しているわけですから出来ることから始めてみてはどうでしょうか。
本日紹介した書籍情報
【書籍名】「新世界」
【著者名】「西野 亮廣」
【出版社】「KADOKAWA」
【出版日】「2018/11/16」
【頁数】 「328ページ」