こんにちは、朝比奈です。
僕らの世代はライブドアやサイバーエージェント、楽天などに憧れて起業した世代なのでホリエモンの本はだいたい読んでいるのですが、
なぜか「ゼロ」は読んでいなかったので今回読んでみました。
それでは、堀江貴文氏の「ゼロ」を書評していこうと思います。
アマゾンの内容紹介から一部引用
堀江貴文はなぜ、逮捕され、すべてを失っても、希望を捨てないのか?
ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る、「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について。
挑戦を支える「ノリのよさ」
「僕はこの「チャンスに飛びつく力」のことを、向上心とか目的意識とか、そんな堅苦しい言葉で語りたくはない。もっとシンプルな、人としての「ノリのよさ」だと思っている。フットワークの軽さ、好奇心の強さ、そしてリスクを承知で飛び込んでいける小さな勇気。それらの総称が「ノリのよさ」だ」P101
起業家として成功している、活躍している方の多くはこの「ノリのよさ」を持っている気がします。
というのも、ビジネスで100%勝てる試合というのは存在しないので一定のリスクがつきまといます。
そういったときに「とりあえずやってみるか!」と始められるのか、
それとも「どうしよう、どうしよう」と言ってなかなか始めないのか、
では大きな差がつきます。
ある程度勝算があるなら「やりながら考える」ぐらいの姿勢が起業家やビジネスパーソンには必要なんでしょう。
あなたは何のために働くのか
「あなたはいま、働くことを「なにかを我慢すること」だと思っていないだろうか?そして給料のことを「我慢と引き換えに受け取る対価」だと思っていないだろうか?もしそうだとしたら、人生はねずみ色だ。我慢に我慢を重ね、耐え忍んだ対価としてお金を受け取っているのだから。仕事を嫌いになり、お金を色めがねで見てしまうのも当然だろう。人生の中で、仕事はもっとも多くの時間を投じるもののひとつだ。そこを我慢の時間にしてしまうのは、どう考えても間違っている」P119
僕はサラリーマン時代の頃から仕事が嫌だったことはないのですが、起業しようと思った理由のひとつに「どうせ仕事するなら好きなことやろう」と思ったのが理由だったりします。
今の20代、30代はもちろん、その上の40代くらいまでは今までと比較にならないくらい労働寿命が長くなるであろうと言われていて、
政府の動きや世界中の流れを見ていてもそうなるのは間違いないでしょう。
だから僕個人としては、生涯現役で働くことを前提に「どうせなら好きなことやろう」と思い、独立をしました(ほかにも起業した理由はありますが)。
今までだったら「定年退職後はゆっくりしたい」といった会話がされていましたが、今後は仕事と付き合いながら生きていくことになるはずなのでその辺りを踏まえながら働き方を考えたほうがいいのかもしれません。
お金から自由になる働き方
「これからの時代、時間以外に提供可能なリソースを持っていない人、給料を漫然と「もらう」だけの人は、ほどなく淘汰されていく。給料を「もらう」時代は、もう終わった。すなわち「稼ぐが勝ち」なのだ」P121
政府が副業・兼業を推進していて、今後は会社で働きながらも副業する人が増えてくるでしょうし、解雇規制も緩和してくると思います。
そういった時代がくれば、今まで以上に「個人で稼ぐ力」が問われる時代がきます。
個人で稼げる人はより自由で豊かになるでしょうし、逆に個人で稼げる力がない人はより貧しく不自由になっていくはずです。
2020年以降は特にその傾向が強くなるのではないと個人的には思っています。
仕事を好きになるたったひとつの方法
「人はなにかに「没頭」することができたとき、その対象を好きになることができる。スーパーマリオに没頭する小学生は、ゲームを好きになっていく。ギターに没頭する高校生は音楽を好きになっていく。読書に没頭する大学生は本を好きになっていく。そして営業に没頭する営業マンは、仕事が好きになっていく」P128
この章ではホリエモンが仕事を好きになるには「自分のルール」を作り、受動的から能動的な形に変えていくことが大事であると書いてあります。
僕もこれには同感で以前、営業の仕事をしていたときは会社で設けられたノルマなどとは別の個人目標を立てて、それを達成できるかどうかをやっていました。
例えば、1日何件訪問するとか、契約件数を1日何件とか、いろいろやっていましたが、自分で目標を立ててやることで没頭できていたので当時から営業の仕事は大好きでしたし、今でも大好きです。
仕事を好きになるために「自分のルール」を作り、実行していくと没頭しやすいと思います。
人生にはいましか存在しない
「僕らの人生には「いま」しか存在しない。過去を振り返っても事態は変わらず、未来に怯えても先へは進めない。かけがえのない「いま」に全力を尽くすこと。脇目も振らず集中すること。将来の自分とは、その積み重ねによって形成されていく」P212
僕も以前は「〇〇までに上場」とか「〇〇までに年収〇〇円」とか目標にしてやっていた時期がありましたが、最近ではそういったことをしなくなりました。
漠然と「こうなってたらいいな」というのはありますが、そこまで明確な目標は立てていません。
なんで目標を立てなくなったかというと、コロコロ変わるからです。
やりたいことも目標も。
社会に出て10年近く経ちましたが、学生の頃の自分が想像した社会人人生とはまったく違っていて、起業に憧れはあったけどまさか23で起業するなんて思ってもなかったし、
現在の仕事のようなことをしているなんて想像もしていなかった。
当時の大学生だった自分に「卒業後、起業してるよ」なんて言っても間違いなく信用しないでしょうしね(笑)
だから明確に「コレ!」って決めないで生きていこうかなと思っています。
そっちの方が楽しいし、いろんなことをしていきたいですからね。
未来がとかではなく、今自分はなにをしたいのか、で生きても意外とどうにかなるので後悔のない選択をしたほうがいいと思いますよ。
感想
ホリエモンの本はだいたい読んでいるのですが、なぜか「ゼロ」だけは読んでいなかったので今回読んでみました。
前評判がいい本だったのでどんな本か楽しみにしていたのですが、おもしろかったです。
経歴や今までの活躍ぶりを見ると「天才」としか思えないのですが、「努力」なんて言葉ができてたのでイメージが変わりましたし、個人的にすごく親近感を覚えました。
ホリエモンもやってるんだなって。
どの世界でも言えることですが、活躍している人、成功している人、は必ず見えないところで常人では理解できないほど努力している。
その部分を再確認できたので読んでよかったと思います。
本日紹介した書籍情報
【書籍名】「ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく」
【著者名】「堀江 貴文」
【出版社】「ダイヤモンド社」
【出版日】「2013/11/1」
【頁数】 「240ページ」