こんにちは、朝比奈です。
本日は、「半年だけ働く。」という本の書評をしたいと思います。
最近では、多様な働き方が増えてきつつありますが、まだまだ少ないのが現状です。
今後は著者のような働き方をする人が増えるのではないかと思いますのでこの本を紹介します。
では、はじめます。
アマゾンの内容紹介から一部引用
「“半年仕事・半年旅人”を10年実践してきた筆者が、誰もがうらやむ「半年仕事をして、残りの半年の自由を謳歌するまったく新しい独立指南本。知識や資格で稼ぐホワイトカラーがサラリーマンとして培ってきたスキルを活かして、その延長線上でスペシャリストとして独立する手法を公開!」
サラリーマンの「恩恵」は昔より減っている
「「安定」という恩恵を受けるために会社員をやっていたつもりが、使い捨てられるケースが多くなってきているわけで、サラリーマンでいることの「旨み」がこの時代、確実に減ってきていると私は思うのです。」P32
これは僕も思いますね。
今まではなんだかんだ言っても国や企業が守ってくれてました。だから拘束時間が長くても休みがなくてもちゃんと働けば報われる時代だった。
でも、今は企業の為に一生懸命働いても業績次第では何も悪くない下っ端の社員が使い捨てられてしまう。
それも日本を代表する大企業がそんな状況なわけですからサラリーマンでいる恩恵は間違いなく減っていると思いますし、今後はよりその傾向が強くなるだろうと思いますね。
企業側の採用形態も変わってきている
「正社員は一度雇用すると特別な理由がない限り解雇できないため、一時的な人員補強であればフリーランスを活用する方が理にかなっているわけです。」P35
企業の採用形態が変わってきているのかどうかはわかりませんが、フリーランスを活用した方が理にかなっているというのはよくわかります。
僕も前やっていた会社では正社員を雇用していたのですが、その時は本当に大変でした。
これだけビジネスの変化のスピードが早い中で企業として生き残るには常に変化をし続けないといけないんですよね。
でも、変化するということは必要じゃなくなってしまう事業や人だっているというわけですからそれを考えると正社員ではなく、フリーランスを雇用するというのは理にかなっています。
最近では有名企業でも正社員が3割で残りは非正規やアルバイトやパートタイマーなどの企業がありますが、そのような企業が今後も増えていくのは間違いないでしょうね。
まずはサラリーマンで「地力」をつける
「私が新卒で入社したアクセンチュアの内定式では、取締役の偉い人が祝辞の言葉とともに「みなさん、会社の辞め方を考えてください」と挨拶していました。」P69
「社会の常識を学ぶという点においても、企業に勤めるのは重要です。独立後は、企業から仕事をもらう形が多くなります。組織で働く人々の論理・ルールを知っておくことは、フリーランスとして仕事をする上で肝になります。」P70
内定式で「みなさん、会社の辞め方を考えてください」と言われたと本の中に書かれているのですが、そんなこと言う会社があるなんて驚きました。
日本の企業ではそのような内定式があると聞いたことはありませんが、将来的には同じようなことを言う企業が日本の中でも出てきそうな気がしますね。
それともう引用した箇所では、組織で働く人々の論理・ルールを知っておくことはフリーランスとして仕事をする上での肝となるからサラリーマンを経験しておくべきだと書いてあるのですが、僕もそう思います。
僕は半年間しかサラリーマンをやっていないのでサラリーマン経験があると言っていいのかわかりませんが、短い期間でしたがサラリーマンとして働いた経験は財産になっています。
起業をするのであれば、遅くても35歳までに起業するべきなので長居はしないほうがいいですが、企業がどう運営されているのかを知ることは自分でビジネスをする際にもとても参考になるので1年でも2年でもいいから経験しておきましょう。
そうすることで自分がビジネスをする際に働く側の視点で物事が考えられるようになるので一度、サラリーマンとして働くことをおすすめしますね。
フリーランスに向いている人の特性
「メンタル面でも過度に落ち込んだりしないで、ポジティブに前を向ける人が適しています。」P102
ここの章では、フリーランスに向いている人の特性が5個挙げられているのですが、その中でも特に大事だと僕が思うのがポジティブに前を向ける人ですね。
起業家や経営者の人ならよくわかると思いますが、本当に会社経営って良いときもあれば、悪い時もあります。
それを良くも悪くもポジティブに捉えられる人じゃないとやっていても辛いだけなんですよね。
だから、早寝早起きをしたり毎日運動したりなどをしてメンタルやフィジカルを鍛える必要があるのですが、やっている人は一部でほとんどの人はやっていません。
なので、結構メンタルを病んでしまう人って多いんですよね。
僕が上記で言ったようなことをやらなくてもメンタルやフィジカル的にタフな人ならいいのですが、そうじゃないなら運動と早寝早起きをしてみるといいです。
効果があるのでおすすめです。
名誉欲を捨てる
「フリーランスのメリットは、人間関係を自由に選べることです。性格的に合わない人、苦手な人とは無理してつきあう必要はありません。」P156
僕が今、一人社長として活動している理由の1つがこの「人間関係を自由に選ぶ為」です。
会社員の時もそうでしたが、前の会社をやっている時は社員を雇用していたので、社員を守るためにつまらない仕事や合わない取引先と付き合わなければ、いけませんでした。
でも今は一人社長なのでどんなビジネスをするか、そして、どんな人と仕事をするか、を選ぶことができます。
これはやってみるとわかりますが、本当に精神的に楽ですし余裕をもって仕事ができるので以前より仕事が好きになりました。
「フリーランスは不安定だ」などとよく言われていますが、これだけ変化の激しい現代ではどの選択肢を選んでも一定のリスクがあるわけですからフリーランスとしての生き方を選ぶ人が増えてもいいと思いますし、時代的にも「個」で働ける人が有利な時代が来るのは間違いないですから今以上にフリーランスという形で働く人は増えるでしょうね。
感想
「半年だけ働く」というタイトルに惹かれて読んでみましたが、納得できる点が多くとても参考になりました。
僕も一般的にはかなり自由に生きている方だと思いますが、著者のように「半年仕事・半年旅人」という生き方を考えたことがなかったのでちょっとやってみたいと思いました。
特に著者がサッカー観戦が趣味で世界中のサッカーを観戦しに行っていると書いてあるのですが、僕もサッカーが大好きなので単純に羨ましかったですね。
著者のような働き方・生き方は昔の日本なら絶対にできませんでしたが、今なら可能になりつつあるのでもっと多くの人が著者のような働き方をできるようになればいいですね。
そしたら今の若者ももうちょっと将来に対して、希望を持てるのではないでしょうか。
本日紹介した書籍情報
【書籍名】「半年だけ働く。」
【著者名】「村上アシシ」
【出版社】「朝日新聞出版」
【出版日】「2017/12/20」
【頁数】 「224ページ」