経営・事業戦略・起業

【書評】「起業の歩き方」起業前に読んでおきたい1冊

こんにちは、朝比奈です。

本日は以前から気になっていた本「起業の歩き方」を読みましたのでそちらの感想を書いていきます。

起業家になりたい方にはとても参考になるのではないかと思います。

アマゾンの内容紹介から

本書は、投資家、起業家である著者自身が関わってきた3つの企業(レオス・キャピタル
ワークス、ウォーターダイレクト、ケンコーコム)のリアルストーリーを通して、創業
から上場に至るまでの50のポイントを解説。これであなたにも“成功するベンチャー”
を作ることができます!

 

起業パートナーを選ぶ基準

「私が自分自身の経験や周囲の話を聞いて得た結論は、結局のところ起業のパートナーはいい人かどうかが大事であるということです。いい人とは起業家自身の人生や仕事に対する価値観と近い人物であることと、人格的に信頼できる人物であることの2つを意味します」P20

僕も会社立ち上げを何度かしているので「起業パートナーをどうしたらいいのか?」という相談を独立志望のある方によく聞かれるのですが、

上記の価値観が近い人物、人格的に信頼できる人物を選んだほうがいいと伝えています。

というのも、これはあくまで最低条件で価値観が合わない、人格的に信頼できない人物とは起業うんぬんの前に一緒にビジネスをすべきではないので当然のこととして伝えます(たぶんほかの人にも聞いても同じことを言うはず)。

その辺はちゃんと見極めた方がいいですよ、と。

僕の経験から起業パートナーを選ぶ基準として一番大事なのは、「コイツとなら失敗してもいい」と思える人物を選んだほうがいいと思います。逆に、そういった人物がいないのならまずはひとりではじめるべきです。

起業する際はものすごく不安なのでひとりでも多くの仲間を作りたくなる気持ちはわかりますが、起業はきれいごとだけではやっていけないですし、創業メンバーによって大きく成否が変わるので慎重に選ばないといけない。

メンバー選びに妥協すると痛い目に合うのでビジネスモデル以上にメンバー選びには慎重になったほうがいいと思います。

最悪ダメになったとしても「あいつとやってダメだったならしょうがない」と思えるかどうかがパートナー選びの基準かなと思います。

変化の波は楽しむものか、抵抗するものか

「起業家に向く性格とは?」と問われてまず浮かぶのは、「変化に強いこと」です。例えば、DeNAファウンダーの南場智子さんは創業時に赤字が続いて厳しい経営状況だったにもかかわらず、真剣でありながらその状況を楽しんでました」P33

僕は、「自分は自分、人は人」と思えるいい意味でマイペースな人が起業家に向いていると思います。

どうしても企業経営には、良い時期と悪い時期があるのでそのときに他人と比較してしまう人や世間の同調圧力に屈してしまう人は向いていないというか、やっていても苦痛だと思うのでその辺を気にしない人は向いているのではないと思います。

あなたはどこまで頭を下げられますか?

「プライドが高いから、頭を下げられないという人は社長に向きません。その程度のプライドではガラスのように脆いことでしょう。真のプライドを持つ人は、他人に頭を下げるくらいでは揺るがない自信や信念を持っています」P75

僕も同感でプライドが高い人は社長には向いていないと思います。

ほかにも年齢や学歴などを気にする人も向いていません。

日本の多くの企業は成果主義と言いながらも実態は年功序列の企業がほとんどなので年齢や学歴などが重要視される傾向にありますが、

起業した場合はそれらはまったく関係ないのでそういったものを意識して頭を下げられないというのは経営者としては厳しいのかなと思いますね。

社員がついていきたいトップとは

「タクシー業界の中で1人勝ちと言われる日本交通の川鍋一郎社長も、現場を大切にする経営者です。急逝した先代から継ぐ形で34歳という若さで社長に就任し、多額の負債を整理する大仕事から着手。見事に業績を回復させたあと、1か月間社長業を休んでタクシー運転手として現場に出たのです。周囲から大変驚かれた決断だったそうですが、従業員の心をつかんだことは言うまでもありません」P113

川鍋一郎氏のことは知っていましたが、このようなエピソードがあるとは知りませんでした。

なかなかこの規模の社長が現場に立って仕事をすることはないので従業員の心をつかんだでしょうね。

ベンチャーの経営者でも社員にかっこいい所しか見せようとせず、不得手な部分を見せないようにしている方が多いですが、

そういったできないものを見せることで親近感などが生まれたりすることもあるのでどう向き合っていくべきなのかを考えてみるといいかもしれません。

肩書きや表彰制度で社員に報いる

「まず、給料は高めに設定しないことが大事です。最初から高く設定しまうとなかなか下げられませんし、毎月の固定費が膨大になって経営を圧迫します。もちろん、霞を食って永遠に生きていくわけにはいきませんから、将来的に給料を上げていく努力をするのは当然です」P142

給料をあげていく努力をしていくのは経営者として当然ですが、給料以外の「いる理由」を経営者は作らないと優秀な人材は確保できません。

特に、優秀な人材に関しては給料だけでつなぎとめておくのは無理があるのでそれ以外の肩書や表彰制度でモチベーションアップを目指すといいと思います。

昔に比べてかなり減りましたが、社員旅行や会社主催の運動会などを定期的にやってうまくいっている企業もあるので参考にしてみてもいいかもしれませんね。

感想

藤野英人氏の著書は今まで読んだことがなかったのですが、以前テレビに出ていて気になっていたので今回「起業の歩き方」を読んでみました。

「ベンチャーに起こりがちなことを書き込みました」と書かれている通り、まさしく僕自身に起こったことが書かれていて、嫌な記憶が蘇ってしまうことも何度かありましたが(笑)、最後まで楽しく読めました。

起業の楽しさを語ると同時にその難しさを詳しく書いてくれているので起業したいと思っている方には参考になるのではないでしょうか。

特に、第一章はとても参考になるので起業前に読んでおくといいと思います。

ぜひ、参考にして下さい。

 

本日紹介した書籍情報

【書籍名】「「起業」の歩き方: リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント」

【著者名】「藤野 英人」

【出版社】「実務教育出版」

【出版日】「2013/9/19」

【頁数】 「232ページ」

ABOUT ME
朝比奈聡
朝比奈聡
新卒で営業会社に入社し、すぐにトップクラスの営業成績を残しエース社員に。その後、ベンチャー企業を立ち上げて、急成長企業にするも土日祝日仕事をする生き方に嫌気がさして、ひとり社長に転身。現在は、マーケターとして、個人や中小企業に経営コンサルティング・マーケティングコンサルティングを行いつつ、起業家としても多岐にわたる事業を展開している。
こちらの記事もおすすめ!