マーケティング・セールス

書評「USJを劇的に変えたたった1つの考え方」はマーケ入門に最適

こんにちは、朝比奈です。

年末・年始と時間があったので以前読んだ本をまた読み直していたのですが、そのときにこの本を見つけ、再度読んだところ改めていい本だなと思ったので紹介しようと思います。

本日は、「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」を書評していきます。

アマゾンの内容紹介から一部引用

2015年10月には過去最高の月間175万人を集客し、単月ではありますがついに集客数日本一のテーマパークになることもできました。USJはなぜ復活し、大成功をおさめることができたのか? なぜ次から次へと新しいアイデアが出てきて、なぜやることなすこと上手くいくようになったのか? その秘密は、たった1つのことに集約されます。USJは、「マーケティング」を重視する企業になって、劇的に変わったのです。

 

変えたのは1つだけ

「究極的には、変えたのは1つだけと答えてもいいでしょう。それは「消費者視点」という価値観と仕組みにUSJを変えたことです。USJが消費者視点の会社に変わったということが、V字回復の最大の原動力だと思います」P28

「消費者視点に立ってビジネスをする」これが簡単なようですごく難しいんですよね。

言葉の意味はわかっていても実行できない人や企業は多いんじゃないかと思います。

企業を経営していくには戦略・戦術が大事だと言われますが、結局は「消費者は何を求めているのか」を真摯に考え、実行していく、それにつきるんでしょうね。

TVCMから日本のマーケティングの現状を考える

「広告の唯一無二の目的は、その企業のブランド価値を向上させて売り上げを伸ばすこと。にもかかわらず、現実はビジネスを伸ばさないTVCMが多すぎます。私の所感では、日本のお茶の間に流れているTVCMの半分以上は、その点でダメなCMです」P44

この部分を読んでいた時に僕が真っ先に思い浮かんだのが小栗旬さんが出演していたペプシのCMです。

アレを見たときに「めちゃくちゃかっこいいな」と思いましたし、実際ネット上でもかなりの反響がありました。

特に、最後に流れる「自分よりも強いヤツを倒せ」というコピーは素晴らしいなと思います。

あのCMはブランド価値を向上させたいいCMと言えるんじゃないでしょうか。

ちなみに、僕はあのCM以来、ペプシを飲むようになりました(笑)

マーケティングが日本を救う

「未来の子供達に豊かな日本を遺していくカギは「マーケティング」だとは私は信じています。これからの日本にとって最も必要な合理性を埋めるものがマーケティングです」P193

昔は、「作れば売れる」「物が良ければ売れる」などと言われてきましたが、現代ではそれだけじゃモノやサービスが売れなくなってきていますよね。

特に飲食店や美容室などはその傾向が強いんじゃないかなと思います。

じゃあ、そういった供給過多市場で生き残るにはどうしたらいいのか?

それは「マーケティング力」をつけることだと思います。

モノやサービスを向上させるのは当たり前として、ネットやSNSなどを使った「売る力、呼び込む力」がないと今後は厳しいんじゃないかなと思いますね。

会社と結婚してはいけない

「終身雇用制を前提にした人事システムに組み込まれた挙句に、キャリアの後半で会社を放り出されたどうなるか?当時すでに識者の幾人かが終身雇用崩壊について声高に警鐘を鳴らしていました。自分の頭で考えてみても、右肩上がりの成長が望めない時代に終身雇用を維持していく事は数学的に不可能という結論に至りました」P200

これは著者が日本の大企業ではなく、P&Gに行った理由として語られている部分を引用しているのですが、上記の言葉を今聞けば、「確かにそうだよな」と思いますが、

これを終身雇用制が色濃く残っていた20年以上前に思っていて、しかも実行しているわけですからすごいなと思いました。

今後は政府が「副業・兼業」を推進しているので解雇規制が間違いなく緩和されるはずです。

そうなったときに将来、困らないようにするために今なにをしなければいけないのか、を我々は考えないといけませんね。

強みを伸ばして成功する

「会社人事でよく見られるのは「ここをできるようになりなさい」とか「ここが弱点だから克服しなさい」といった、その人の弱みの指摘と強調です。弱点克服も大事ですが、それ以上に大事なのは自身の強みをよく把握して、それをもっと圧倒的な強みになるように伸ばしていくことだと私は信じています」P241

立場(経営者、雇用者)によって違ってくるので一概には言えないですが、没個性化が雇用者にとって一番こわい状況なので弱点克服も大事なことですが、

それよりは「何が自分の強みなのか、何が売りなのか」を明確にして強化していくことが大事だと思います。

強みや売りがあれば、仮に所属している企業がなくなっても次を見つけることができるので弱点克服より強みを見つけ、強化していきましょう。

感想

モノやサービスが売れない時代に必要なのはマーケティング力なのですが、そのことを本当の意味で理解している人はあまりいません(理解しているつもりがほとんど)。

未だに「良いものを作れば、ビジネスはうまくいく」という価値観や考え方が日本には色濃く残っているからなのか、「どう売るか?」を考えている企業は少ない。

なので、早くからマーケティングの重要性を理解している企業は驚くほどの成果を上げています(特に昔からあるような古い業界にマーケティングを持ちこむとスゴイ)。

 

じゃあ、マーケティングを今から学ぶとしたらどこから学んだらいいのか?

 

となると思いますが、世の中にはマーケティングの本が数多くあるのでそこから初めてほしいのですが、正直読みにくいものも多く、初めて読んだ方が苦手意識を持ってしまうような本も結構あります。

そういった本を読んでしまうとせっかくおもしろいはずのマーケティングが誤解され、勘違いされてしまうので読んでほしくないのですが、この本はそういったことがなく非常にわかりやすい。

表紙にマーケティング入門と書かれていますが、マーケティング入門書としては本当に最適な本だと思います。

「マーケター」「マーケティング」というものがどういったものなのか、よくわからない方はこの本から読んでいくとマーケティングが好きになれるんじゃないでしょうか。

 

今後、より「売る力」が求められる時代が来るのは間違いないのでこの本をきっかけにマーケティングを学んでほしいなと思います。

マーケティングを学べば、生涯、あなたの武器になりますよ。

 

本日紹介した書籍情報

【書籍名】「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」

【著者名】「森岡 毅」

【出版社】「KADOKAWA/角川書店」

【出版日】「2016/4/23」

【頁数】 「261ページ」

ABOUT ME
朝比奈聡
朝比奈聡
新卒で営業会社に入社し、すぐにトップクラスの営業成績を残しエース社員に。その後、営業会社を立ち上げて、会社の規模を大きくしようと頑張るも土日祝日仕事をする生き方に嫌気がさして、再度起業しひとり社長に転身。もっと早く知りたかった雇われない雇わない生き方を伝えるのがミッション。「本はともだち」は、年間読書数100冊越えの読書オタクが運営するビジネス書専門の書評ブログです。
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