こんにちは、朝比奈です。
今回は、藤原和博さんの「必ず食える1%の人になる方法」という本を書評したいと思います。
この本は何年も前に読んだことがあるのですが、最近また読む機会があり読んでみたら今だからこそ、読むべき本ではないかなと思ったので今回は、こちらの本を紹介したいと思います。
それでは早速ですが、はじめていきます。
アマゾンの内容紹介から一部引用
「世界をまたにかけて活躍するグローバル・スーパーエリート以外の人たちが生き抜くための極意。それは1%の人、すなわち「100人に1人」のレアな人になることです。いいですか、「1万人に1人」ではありません。「1000人に1人」でもない。「100人に1人」になることなのです。この本で紹介するたった7つの条件さえクリアできれば、誰でも1%の人になれます」
本を読まない人は一次情報でしか語れない
「普段、本を読まない人は一次情報、つまり自分の限られた特殊な体験しか話すことができません。「自分は〇○した」「自分は〇〇という話を聞いた」ということばかりです。よほど波乱万丈な人生を送っている人でないかぎり、自分の体験しか話せないようでは、楽しく豊かな会話はできないでしょう。相手が教養の高い人だと、話に合わせることさえできない。ただ頷くばかりでは、相手に中身のなさがバレてしまいます。」P52
仕事柄、様々な職種の方と知り合う機会が多いのですが、そのときに思うのは精力的に仕事をしている人ほど、本を読んでいるということです。
そのなかでも特に「この人仕事ができる!」と思う人はやはり幅広く本を読んでいて、流行っているビジネス書なんかもよく知っています。
本を読むということについて、特にビジネス書なんかは「読んでも意味がない」とか「時間の無駄だ」なんて意見がありますが、僕が知っている限りでは仕事ができる人でそのようなことを言ってる人は見たことがありませんし、むしろ、こんなにコスパの良い投資はあるんだろうか?と僕は思います。
それぐらい本は有益なものであり、ビジネスパーソンにとって欠かせないモノだと思うので多くの人がもっと本を読んだらいいのになと思います。
藤原流、営業の極意‐相手と見つけた共通点の話題で30分もつか
「営業のいちばんの基本は、相手と自分との間に、どれだけ共通点が見つけられるか。さらに、見つけた共通点の話題だけで、会話が30分もつかどうかです。共通点の話題だけで話が30分できれば、営業はほぼ成功します。人間は自分と共通点がある人に安心感を抱き、その人から商品を買いたいと思うものだからです。」P74
うんうん、本当そうですね。
営業の上手い人は相手と自分の共通点を見つけるのが上手いです。
僕も飛び込みの営業をやっていたときは共通点を見つけるために訪問先の玄関は可能な限り見ていましたし、家の庭にどういった物が置いてあるのか、その地域の特産品はなんなのか、なども必ず調べるようにしていました。
相手との共通点を見つけるために今言ったようなことは本来全員がやるべきことなんですが、意外と他の営業マンはやっていなかったりするので今でもやると効果はありますよ。
あとは、世の中で話題になっているものは必ず調べるようにしたほうがいいです。沈黙になりそうな時とかに話せますし、話を振られた時に答えられた方がいいですからね。
それ以外にも語ったら長くなってしまうのでこの辺にしておきますが、相手との共通点をどれだけ見つけられるか、というのは本当に大事ですね。
上司はサラリーマン最大のリスクファクター
「サラリーマンは出世すればするほど、競争相手がしぼられていき、上司の数が少なくなっていきます。その少ない上司との関係が悪化したら最後、逃げ場がなくなってしまう。いくら上司にゴマをすって媚びへつらっていても、自分に目をかけ、引っ張ってくれた上司がある日、突然、失脚してしまうこともあり得ます。後ろ盾を失ったあなたは、その上司のライバルに飛ばれてしまうかもしれません。」P107
僕はサラリーマン経験がほとんどないので友人や知人、クライアントなどから聞いた話でしかわからない部分も多いのですが、周りの話を聞くたびにサラリーマンは運次第だなと思います。
仕事でも色んな企業の方とお仕事をしますが、「この人で取締役なんだ」とか「部長なんだ」とかありますが、逆に「なんでこんなに能力が高いのにこの役職なんだろ?」って思うこともよくあります。
まあ、理由は色々あるんでしょうが、出世できるかどうかは運の要素が大きいのでしょう。
その点、僕は自分でビジネスをやっているので運の要素がゼロとは言いませんが、自分の実力次第でどうとでもなるので楽です。
元々、そういった人間関係がめんどくさくて自分で会社をやったというのもあるので周りからサラリーマンの理不尽さ、大変さを聞くと起業して良かったと思いますし、僕は自分でやるほうが向いていたなと思います。
会社の寿命よりも自分の寿命が長い時代
「これからの時代、「寄らば大樹の陰」はもう通用しません。たとえ組織に属していても、「頼れるのは自分の能力しかない」という覚悟をもつべきです。その能力をいかに磨くかが鍵。自分自身が大樹となるべく、一生をかけて幹を太くして枝葉を広げていく努力を意識的にしていかなければいけません。」P117
まだまだ大企業の社員や公務員になれば、一生安泰だなんて思っている人も世の中には多いですが、これだけ変化の激しい時代だと5年後の未来さえもわかりません。
紹介した章にも「会社が潰れなくてもリストラが進み、自分がいる部署ごと無くなるケースも増えている」と書かれていますが、本当そうで仮に会社が残ったとしても自分の雇用が失われたら意味ないですもんね。
「頼れるのは自分の能力しかない」と引用した部分にも書かれていますが、これからは国や企業には期待せず、自分のことは自分で守る、という意識は必要です。
常に今、会社がなくなっても生きていけるように会社以外から収入を得る方法というのは探しておくべきだと思いますよ。
1万時間で1%のプロになる
「1万時間をかければ、どんな人でも、どんなことでも、必ずプロレベルに達することができます。」P128
「この「1万時間の法則」は、自分には特別な能力はないと思い込んでいる多くの人に勇気を与えてくれるでしょう。何しろ、誰でも1万時間を費やせば、プロレベルの技を身につけられることを証明してくれているのですから。」P129
この引用した部分では1万時間をかければ、どんな人でもプロレベルになれると書いてありますが、正確に言うとプロレベルになれるというよりかは”それなり”の形になるといったほうが正しいのかなと個人的には思います。
どんなにセンスがなくてもひたむきにコツコツと1万時間続ければ、人前に出しても恥ずかしくないレベルにはなります。だから1万時間の法則は正しいと思いますし、1つの基準として知っておくといいのではないでしょうか。
実際、僕も何か物事をはじめるときはこの1万時間の法則というのを意識して物事に取り組むようにしています。
感想
この本の中では、サラリーマンの二極化がはっきりしていくなかで必ず食える1%の人になる方法として、いくつかの方法が紹介されています。
たとえば、電車のなかではケータイゲームをするんじゃなくて本を読めとか、時間にルーズな人とは付き合うなとか、固定費を下げるために実家に住めるなら実家に住めなんていうのも書かれていて、どれも納得できるものばかりでした。
あと、書かれていてそんな考え方もあるんだと思ったのが図書館を自分の本棚にするというのが考え方です。
藤原氏は読み終わった本はまとめて公立図書館に持っていき、寄贈していると書かれていて、寄贈することで図書館の職員に喜ばれるし、また自分で見たくなったら図書館で借りればいいと書いてあって、「そんな手があったか!」と思いましたね。
この本は2013年に出た本なので内容が今の時代に合っていないのではないかと思ったのですが、そんなことはなくむしろ今ぐらいのタイミングで読むと良いのではないかと思います。
なので、年末年始お時間があるときにでも読まれてみてはどうでしょうか。
本日紹介した書籍情報
【書籍名】「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」
【著者名】「藤原和博」
【出版社】「東洋経済新報社」
【出版日】「2013/8/30」
【頁数】 「231ページ」