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書評「社員ゼロ!会社は1人で経営しなさい」は起業家必読のビジネス書

こんにちは、朝比奈(@satoshiasahina)です。

最近の企業を取り巻く環境の変化はすごいものがあり、今後もその変化は緩むことなく、どんどん進んでいくことでしょう。

そんなときに今までと同じような考え方・やり方では時代の変化にはうまく対応できません。これは個人の人生もそうですが、会社経営も一緒。

時代の変化にうまく対応するためには、僕は自分でビジネスを始めることが大事だと考えていますが、起業する前にぜひ読んでおいてほしいなと思った本がありましたので今回はその本を書評したいと思います。

それでは、はじめます。

アマゾンの内容紹介から一部引用

「小さな会社の経営者、これから起業をしようと考えている方に必読の書。本書の著者は、税理士・経営コンサルタントとして、ずっと極小会社(ひとり又は2、3人でやっている会社)のことを研究し、実際に税理士業で携わり、自らも1人会社を10年以上運営してきました。その中で、「一人で経営していく場合の必勝法」を編み出したのです。本書ではその必勝法を余すところなく公開しています。会社を大きくせずに、一人で経営することのメリットがわかり、ムリのないや先を見通した経営計画の立て方と心得を説きます」

 

会社を大きくする弊害

「「縮小する」というのは、言うほど簡単なことではありません。拡大していくよりも縮小していくことのほうがよっぽど難しいのです。突き抜けて会社を大きくし、上場して有名になり、ずっと拡大を続けていく経営者もごくたまに現れます。それを目指すのであればそれでいいと思います。しかし、中途半端に大きくすると、経済や市場の縮小に合わせて小さくしていくのは大変なのです」P43

最近は人手不足が深刻化している為、状況が以前とは変わってきましたが、僕が最初に起業した20代の頃は人を入れるのは簡単だったので積極的に人を採用していましたが、その時に感じたのがここで書かれている小さくすることの難しさでした。

人を雇うのは簡単ですが、解雇するのはとても大変です。

特に日本は解雇規制の緩和が全然進まないので企業としても採用する場合はある程度の覚悟が必要なんですよね。

その経験があるので今は人を積極的に雇って、会社を大きくしようとは思いませんが、小さくしていくことの大変さはよくわかります。

オフィスや従業員はいらない

「拡大経営はこの先もう必要ありません。これからは、1人で得意で大好きなことをずっとやっていくことが大事になるでしょう。AI・ロボット・機械が活躍するであろう未来では、それしか生き残る方法がないと言っても過言ではありません」P55

一言で言うのであれば、時代が違うんでしょうね。

日本が右肩上がりの時代であれば、拡大路線を走っていけばよかったんでしょうが、これからの日本を考えるととてもじゃないですが、そっちに舵を切ってやろうとは思えません。

さっきも言いましたが、日本は解雇規制がとても厳しいですし、最近では人手不足で人を雇うにも今まで以上にお金がかかる。それに最近は人を雇わずにビジネスができるし、オフィスも格安で借りることができる。

今後は、見栄を張らない経営スタイルが増えるだろうなとよく思います。

1人会社を永遠につぶさない方法

「「1人会社」を絶対につぶさないようにするためには、「上を目指さない」ことが大切になります。売上を上げて規模を大きくしていくことをはじめからしないのが大事で、少し儲かったからといって拡大していくのは、「1人会社」としては愚の骨頂です。1人会社はあくまでもずっと小さくやっていく。これがつぶさないコツです」P178

僕もほとんど一人社長みたいなもんですが、意識しているのは売上の拡大は目指すが、組織の拡大は目指さないというのを意識してやっています。

これは以前やっていた会社で組織を大きくすることの大変さ、不自由さを知ったからというのもありますが、これだけ変化の激しい時代では1つのことを極めるのではなく、いくつかのことを横断的にやっていくことが大事なので上を目指すよりはできることをどんどん増やしていくというのがイメージとしては近いのかなと思いました。

規模拡大の罠にはまらず、1人でやっていく

「経営をはじめれば、とにかく規模拡大の誘惑が襲ってきます。便利できれいなオフィスで働きたい、多くの仲間と志を共有したい、大きくして儲けて、上場して財産を手に入れたい、雇用を通じて日本経済に貢献したい、などなど。しかし、1人でも十分、自分がやりたいことや憧れることは達成できます」P185

元々、起業するタイプの人は自己顕示欲が強めの人が多いのでそれも理由なんだと思いますが、どうしても会社を経営すると当たり前のように会社を大きくしていくというのがあるので規模拡大の誘惑に負けやすいんですよね。

やっぱり会社が大きいと自慢できますからね。

実際、僕も23の時に起業しましたが、そのときは世の中のことを何も知らなかったので当たり前のように「上場させる!」って言ってました。

規模の拡大を目指すことは悪いことではないですが、皆が目指す必要はないし、時代には合ってないよな、と思います。

一番大事な健康を維持するためにはどうするか?

「先ほど説明した「無形資産」の中で一番大事なのは、実は「健康」なのではないかと、私は考えています。人生100年時代において、亡くなるまで仕事をしながら楽しんで生きていくためには、健康は絶対条件です」P192

先ほど読んでいたネットの記事でも”生涯労働”が必要な時代が来ると書かれていたんでが、これからの日本は以前のような定年まで働いて、老後は夫婦ゆっくり静かに生きるという以前のような生活スタイルは望めそうにはないので健康面については考えなきゃダメですよね。

僕はまだ30代なのでそこまで意識してはいませんが、生涯労働は当たり前のことだと認識しているので、健康的な身体を作ろうと運動(朝のランニング)と筋肉トレーニングは日課としてやるようにしてます。

なにをやるかは人それぞれだと思うので、ご自身で何をやるかを選べばいいと思いますが、健康については今一度考えてみたほうがいいでしょうね。

ビジネスをどんどん変えていく

「これから、ますます時代は移り変わっていきます。そして、変化のスピードはどんどん速くなっていきます。ですから、これまでと同じ感覚で過ごすことは危険です。これまでいいと思っていたことが、すぐにダメになってしまうことも考えられます。そんな時代には、自分もある程度移り変われる体制を整えておかなければなりません」P198.199

本当に時代の変化が早いですよね。

社会に出てから約10年経ちますが、僕が就活をしていた頃は「銀行がリストラで…」なんて記事が出るなんて想像できませんでしたし、確か、その頃は就職したい企業ランキングで上位に入ってたはず。

さすがに銀行が今すぐ倒産なんてことはあり得ませんが、業界として厳しくなってくるのは誰の目にも明らかなので、今後はどうなるかわかりません。

でもこれは銀行に限った話ではないんですよね。

たった数年で業界全体が苦境に追い込まれるなんてことはどこでもあり得るわけで、今好調のトヨタだって、今後どうなるかわかりません。

それは豊田章男社長の去年のコメントを見てもわかると思います。

今後は企業はスリム化し、個人でお金を稼ぐ人が増えてくるはずなので企業に依存せずに自分の力でお金を稼ぐことを我々は模索すべきだと思います。

感想

僕も以前は拡大路線を目指して会社をやっていましたが、今は拡大路線を目指すのではなく、なるべく雇用せずに幅広く事業を展開していくというのを意識して、会社をやっています。

それはそっちの方が楽だからというのももちろんありますが、それ以上にそっちの方が時代に合っているからです。

以前だったら会社を上場させ、自社ビルを持ち、多くの人を雇用する、というのが1つの成功の形だったんでしょうが、今は自社ビルを持たなくてもレンタルオフィスで仕事ができますし、社員をそんなに雇用しないでも外注で問題なく業務が行えます。

他にもzoomやchatworkなどのサービスが出てきたことで、わざわざ会わなくてもネット上で仕事が完結できる時代です。

これから日本が迎える”超少子高齢化時代”を乗り切るためには、変化に対応しやすい一人社長がが求められているのではないか、と思います。

 

本日紹介した書籍情報

【書籍名】「社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい」

【著者名】「山本 憲明」

【出版社】「明日香出版社」

【出版日】「2017/11/13」

【頁数】 「206ページ」

ABOUT ME
朝比奈聡
朝比奈聡
新卒で営業会社に入社し、すぐにトップクラスの営業成績を残しエース社員に。その後、営業会社を立ち上げて、会社の規模を大きくしようと頑張るも土日祝日仕事をする生き方に嫌気がさして、再度起業しひとり社長に転身。もっと早く知りたかった雇われない雇わない生き方を伝えるのがミッション。「本はともだち」は、年間読書数100冊越えの読書オタクが運営するビジネス書専門の書評ブログです。
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