こんにちは、朝比奈です。
本日は「エッセンシャル思考‐最少の時間で成果を最大にする‐」を読んだのでその感想を書いていこうと思います。
無駄を省いたシンプルな生き方を求めている人方におすすめの本です。
それでは、はじめます。
アマゾンの内容紹介から一部引用
「Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?本書で紹介するエッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論だ。エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、時代はすでにその方向へ動きだそうとしている」
本を読む時間をつくる
「マイクロソフト社が時代の寵児となり、忙しさのピークにあったときも、年に2回ほど時間をつくって1週間仕事を離れた。ひとりきりで大量の本や記事を読み、最新の技術について学び、これからのことに思いをはせた。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長となった現在も、この習慣は続いている」P93
ビルゲイツは1週間仕事を離れ、引きこもって本を読んでいたと書かれていますが、サラリーマンの方がこれを真似するのはちょっと難しいと思うので日常生活の中で本を読む時間を作るといいと思います。
おすすめなのは寝る前に本を読むことです。
脳は寝ている間に記憶を定着させると言われているので夜に本を読んだ方が効率よく学ぶことができます。
寝る1時間前、もしくは30分前から読むといいでしょう。
あと、僕が実際にやっていておすすめなのがオーディオブックですね。
アマゾンの「Audible」や「FeBe」などが有名ですが、音声コンテンツはどこでも聞くことができるので通勤の電車の中や運転中、家事をしているときなんかに聞くといいと思います。
僕は朝走るときに聞いていますが、結構いいですよ。
精神は遊びを求めている
「人間は遊ぶ生き物であり、遊びを通じて生き方を身につけるのだ。遊んでいるとき、私たちはもっとも純粋な形で人間らしさを発揮し、自分らしさをさらけ出す。最高の思い出や、「生きている」という実感をもたらしてくれるのは、遊んでいる時間だ。遊びは発想を豊かにしてくれる。新たなアイデアが生まれ、古いアイデアが新たな命を得る。好奇心が刺激され、未知のものを知りたいという意欲がわいてくる」P112
ここでは「遊び」が仕事をする上でも、生きていく上でも非常に重要であると書かれているのですが、「なるほどなー」と思いました。
確かに好きなことをして遊んでいるときにかぎって、アイデアが生まれたりするんですよね。
「あれ?これって〇〇に使えそうじゃん」みたいな感じで。
仕事とまったく関係のないことをしているので繋がりはなさそうに見えるのですが、ヒントが生まれたりする。
「遊び」は発想を豊かにしてくれているのかもしれないですね。
実際、仕事ができる人は遊び上手だったりしますしね。
自分自身という資産を守る
「ある日、妻が睡眠に関する記事の切り抜きを持ってきた。その記事は科学的な証拠を示しながら、睡眠は生産性の敵ではなく、パフォーマンスを最大限に高めてくれるものであると主張していた。世界的なリーダーたちも、1日8時間眠っているという。目から鱗だった。そういえばクリントン大統領も、過去の大きな失敗はすべて睡眠不足に起因していると語ってたはずだ。それ以来、私は8時間睡眠を心がけるようになった」P123
僕も以前は睡眠を軽視していたので睡眠時間をできるだけ削っていました。
当時は大体、1日の睡眠時間は3時間とかでやっていたのですが、今思えば、慢性的な睡眠不足だったので怒りっぽかった気がするし、頭が働いていていないので冷静な分析・判断ができていなかったと思います。
最近では睡眠に対する考え方が変わったので毎日8時間は寝るようにしていますが、やはり仕事の質は全然違いますね。
まず、仕事をしていても集中力が違うし、眠くなるということがありません。
あとはしっかり睡眠をとれていることで思考する余裕が生まれていますね。
ここまでの話を聞いて、「睡眠の大事さはわかっているけど、時間がなくて8時間も寝れないだよ」って方は時間を確保するために、夕方以降はテレビは一切見ないとかスマホも家に帰ったら一切、見ないようにするとかってやるといいですよ。
テレビとかスマホって惰性で見てしまうところがあるのでまずは見ない、と決める。
それでもどうしても見たい番組がある場合はその番組だけ録画しといて、週末とかに見ればいいと思うのでやってみてください。
8時間睡眠はホントおすすめです。
面倒くさい人たちと一線を画す
「線引きが必要なのは、仕事だけではない。友人や近所の人が、あなたの時間をどんどん奪っていくこともある。せっかくの休みが、つきあいのために消えいていった経験はないだろうか。こちらの領域にずかずかと踏み込んできて、いつまでも立ち去ろうとしない人はいないだろうか」P209
有限である時間を大事するためには誰と一緒に時間を過ごすのか、逆に誰とは一緒に過ごさないのか、を明確に線引く必要がありますよね。
どうしても僕らは人間なので性格や考えかたが合う人もいれば、考え方や価値観が全く合わない人もいます。
昔だったら付き合う人を選ぶなんてことしていたら孤立してしまう可能性がありましたが、今はインターネットがあるので同じ価値観を持つ人とだけ一緒の時間を過ごすことが可能です。
なら一緒にいたいと思う人と時間を過ごした方が精神的にも楽ですし、楽しいですよね。
現代社会を楽に生きようと思うなら「広く浅く」ではなく、「狭く深く」を意識した方がいいでしょうね。
正しい習慣がクリエイティビティを生む
「習慣は妨害に打ち克つための最強の武器だ。習慣がなければ、数知れぬ誘惑に勝つことは難しい。だが本質的な目標に向かう行動を習慣づけてしまえば、無行きのうちに目標を達成できる」P257
目標を達成するためには「とにかく行動を習慣化させるべきだ!」とこの部分では書かれているのですが、ホントその通りですよね。
基本的に僕らが掲げる目標は達成出来なくても問題ないものばかりなので「達成できたらいいな」なんて状態では、高い確率で挫折してしまいます。
だから習慣化が大事なんですよね。
僕も今では毎日6時に起きて、ランニングをするというのを日課としてやっていますが、習慣化するまではめちゃくちゃ大変でした。
冬は寒いし、夏は暑いしで。
でも、「朝の6時に起きて走るぞ!」というのを決めて、なにがなんでも走るというのを3ヵ月くらい続けたら走ることが当たり前になって苦じゃなくなったので時間を決めてやるっていうのはいいかもしれないですね。
たとえば、「朝の〇〇時は読書」とか「夜〇〇時以降は資格の勉強」とか時間を決めて、それは何があっても守るようにする。
それをまずは1週間頑張って守る。
次は2週間頑張って守る。
これを繰り返しながらやっていくうちに次第に「やらないほうが違和感があるなー」って状態になると思うので時間を決めてやるっていうのはいいと思います。
まあ、でも夜だと誘惑が多かったりして続かない可能性があるのでやっぱり朝が一番かなと思いますが、その辺は守れそうな時間を選んでやりましょう。
感想
「本を読む時間を作る」「自分自身という資産を守る」「精神は遊びを求めている」この3つは今後生きていく上で重要でしょう。
特に「本を読む時間を作る」というのは絶対やらないとダメでしょうね。
というのも、今後の日本は変化の激しさはもちろんですが、労働期間が今までと比較にならないくらい伸びることが予想されるので今までのようにひとつの仕事を突き詰めていくという形では生き残れない可能性が高い。
そうならないためにはいろんな仕事を経験しながら生きていく、というのを前提に生きていくのが一番です。
でも本を読む時間がないと新しい知識を入れることがなかなかできません(本じゃなくても学ぶことはできるので本以外でもいいですけどね)。
「自分の身は自分で守る」という意味でも本を読む時間を積極的に作っていってほしいなと思います。
本日紹介した書籍情報
【書籍名】「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」
【著者名】「グレッグ・マキューン 」
【出版社】「かんき出版」
【出版日】「2014/11/19」
【頁数】 「320ページ」
目次
PART1 エッセンシャル思考とは何か
第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
第2章 選択──選ぶ力を取り戻す
第3章 ノイズ──大多数のものは無価値である
第4章 トレードオフ──何かを選ぶことは、何かを捨てること
PART2 見極める技術
第5章 孤独──考えるためのスペースをつくる
第6章 洞察──情報の本質をつかみとる
第7章 遊び──内なる子供の声を聴く
第8章 睡眠──1時間の眠りが数時間分の成果を生む
第9章 選抜── もっとも厳しい基準で決める
PART3 捨てる技術
第10章 目標──最終形を明確にする
第11章 拒否──断固として上手に断る
第12章 キャンセル──過去の損失を切り捨てる
第13章 編集──余剰を削り、本質を取り出す
第14章 線引き──境界を決めると自由になれる
PART4 しくみ化の技術
第15章 バッファ──最悪の事態を想定する
第16章 削減──仕事を減らし、成果を増やす
第17章 前進──小さな一歩を積み重ねる
第18章 習慣──本質的な行動を無意識化する
第19章 集中──「今、何が重要か」を考える
第20章 未来──エッセンシャル思考を生きる
最終章 エッセンシャル思考のリーダーシップ