こんにちは、朝比奈です。
本日は、西野亮廣さんの著書「新・魔法のコンパス」こちらを要約していきます。
要点は、3つです。
要点1「職業の掛け合わせ」でキミの希少価値を上げろ。
要点2 リピーター獲得の方程式は「満足度−期待値」
要点3 「機能検索」の時代が終わり、「人検索」の時代が始まった。
要点1100万人に一人の人材を目指せ
いま、世の中はものすごいスピードで変化しています。
そのスピードは年々、早くなっていて、今後はさらに早くなっていくでしょう。そんな時代において、1つのジャンルで戦い続けるということはリスクでしかありません。
なぜなら、1つのジャンルで戦い続けるということは常に競争に晒され、勝ち続けないといけないことを意味するからです。
また、自分が取り組んでいるジャンルそのものが時代の変化によって、淘汰されてしまう可能性だって十分あります。
では、今後はどういう働き方を目指すと良いのか?
それは、100万人に一人の人材を目指せばいいのです。
目指し方ですが、まず、数年をかけて1つのジャンルで100人に一人の人材になることを目指します。
そして、100人に一人の人材になれたら、次も同じように違うジャンルで100人に一人の人材を目指します。
2つ目のジャンルでも100人に一人の人材になれたら3つ目でも同じように100人に一人の人材を目指し、最終的に3つの仕事を掛け合わせることで100万人に一人の人材を目指せばいいのです。
ジャンルのトップを目指すのは大変です。
でも、100人に一人であれば、継続的に取り組むことで必ず到達することができます。
よほどの天才であれば、専業でも問題ないでしょう。ですが、そんな人はほとんどいないと思っていいでしょう。
これから一日でも長く働くことが求められる日本では、オリジナリティの追求という意味で職業の掛け合わせが非常に大事になってくるのは間違いないはずです。
要点2「満足度」−「期待度」=リピード度
リピーターを作るには、
「満足度」−「期待度」=リピード度
この計算式の答えをプラスにする必要があると西野さんは言っています
確かに、満足度が期待度を上回れば、いい商品・いいサービスだと消費者は感じ、リピートしてくれるはずです。
ただ、多くの企業や多くの人は購入してもらいたい一心で煽りすぎてしまったり、ひどい場合だと誇大広告のようなことをしてしまい、結果的に上げすぎた期待度を超えられず、リピートにしてもらうことができていないのが現状です。
しかも、厄介なのが一度離れてしまうとお客は戻ってきません。
なので、セールスをする段階で期待値を上げすぎるのも長期的な目線で考えると問題なのです。かといって、一切、売り込まないで売れるほど甘くもないのでバランス感覚が非常に重要になってきます。
バランス感覚を大事にする際に意識すべき点が1つだけあります。
それは、あなたができることとできないことをはっきりと相手に伝えることです。
そうすれば、購入後にガッカリされることもありません。
誠実な男性は女性にモテますが、ビジネスも一緒で誠実なビジネスパーソンは消費者であるお客に愛されます。期待度を上げすぎないためにも、嘘のないセールスを意識することが大事だと思います。
要点3「どれを買うか?」ではなく、「誰から買うか?」
今の時代、機能や品質、値段で差別化を図るのが非常に難しいです。
では、どうやって競合と差別化を図っていけばいいのか?
それは、理念です。
キングコングの西野亮廣さんがよく「ディズニーを倒す!」と言っていますが、明確な目標を掲げることやはっきりとした価値観や考えを全面に出すこと。これが今の時代、求められています。
下手にみんなに好かれようとしたり、評価してもらおうという方向に舵を切ってしまうと非常に難しい戦いを強いられるのが今です。
これからビジネスをするのであれば、みんなに好かれ愛されることを目指すのではなく、特定の人に深く愛してもらう。これを目指すべきです。
今後は、理念があるかどうかがより重要になってきます。
理念があれば、人もお金もついてきますが、理念がなければ人もお金もついてきません。ビジネスをする際は、嫌われることを恐れず、理念を全面に出していきましょう。
補足
ファンの定義について、「姿勢や理念に共感し、変化していくことをも支持てくれる人がファン」と書かれているページがあるのですが、個人的にすごくしっくりしました。
「ファン」といってもにわかファンからコアファンまで色々いますが、大抵のファンは変化を好まないものです。ですから、推している人が変化することをすごく嫌います。
ですが、これだけ時代の変化が激しい時代においては変化しないことなど不可能に近いです。それにその人物が本当に成長しているのであれば、考えや意見が変わることも有り得る話であって、むしろ昔から同じことをずっと言っていたり、やっていたとしたらその人物は成長していない可能性すらあります。
絶対に曲げてはいけない、変わってはいけない部分さえ変わらずにいられるのであれば、その他の部分はどんどん変わるべきだし、変わらないと今の時代では生き残れないはずです。
ファンをどう定義すれば良いのかと迷っている方も多いと思いますが、「姿勢や理念に共感し、変化していくことをも支持てくれる人がファン」これは覚えておくといいと思いますね。
まとめ
要点1「職業の掛け合わせ」でキミの希少価値を上げろ。
要点2 リピーター獲得の方程式は「満足度−期待値」
要点3 「機能検索」の時代が終わり、「人検索」の時代が始まった。
感想
僕は、西野さんの本をすべて読んだことがあるのですが、個人的に今回の「新・魔法のコンパス」が一番良いと感じました。
特に、1章の「挑戦を続ける為には「お金の問題」を解き続けれなければならない」のところは多くの方が忘れている部分なのですが、非常に大事なことです。
だって、お金を稼げないことには自分はもちろん、社員も家族も事業も守ることができませんから。
なので、もっとお金について議論したり勉強したり、考えたりすることが起業家はもちろん、ビジネスパーソンには必要なのですが、なぜか日本ではお金の話をしたがりません。
けど、ビジネスをするなら避けては通れないし、最低限のリテラシーは必要です。
そのことをあまり言う人がいないのですが、西野さんは最初に触れていたので素晴らしいなと思いました。
今回は、要点として3つほど紹介させてもらいましたが、これ以外にも参考になる箇所はいくつもありますので、気になった方は一度読んでみるといいと思います。
短い時間で読める内容ですし、個人的に良い本だと思うのでよかったら読んでみてください。おすすめです。